望遠鏡をカメラレンズ風の呼び名に変えてみる
“フォト・ビジュアル望遠鏡”という言葉がある。
これは文字通り“写真にも観望にも使えるマルチパーパスな望遠鏡”という意味で使われている。
我らがペンタックスもこれに類する鏡筒を作っていて、僕が持っている75SDHFなんかがその最たる例。名機125SDPもそうだし、タカハシのフローライト鏡には優秀なものが多い。
僕の周りには、これらの鏡筒を観望用ツールではなく写真用ツールとして使用している人が多い。たぶん僕の周りに限らず、写真用として使っている人が大半だと思う。
つまり所謂“天体望遠鏡”ではなく、写真用の“超望遠レンズ”として使っているわけだ(ただし絞りは開放でしか使えない)。
ところで、望遠鏡の名称に使われるスペック(数値)は主に“口径”だ。「75SDHF」は「口径75mm」を表しており、「FC76」は「口径76mm」を表している。
一方、カメラレンズの場合は“焦点距離”と“開放F値(口径比)”がレンズ名になっている。「50mmF1.4」は「焦点距離50mm、開放F値が1.4」を表しており、「300mmF2.8」は「焦点距離300mm、開放F値が2.8」を表している。
写真を撮る上で画角やレンズの明るさは重要な要素だ。望遠鏡をカメラレンズとして使用しているとしたら、「口径」で表すよりも「焦点距離と開放F値」で表したほうが判りやすい。
一般に、焦点距離÷有効口径=F値(口径比)。
というわけで、ペンタックスの主要鏡筒の名称で遊んでみた。
・75SDHF → smc PENTAX A★645 500mmF6.7 SDHF
・100SDUFII → smc PENTAX M★67 400mmF4 SDUFII
・105SDP → smc PENTAX M★67 670mmF6.4 SDP
・125SDP → smc PENTAX M★67 800mmF6.4 SDP
・150SDP → smc PENTAX M★67 960mmF6.4 SDP
勝手にスターレンズ(★)にしてみた。(^^;
75SDHFは6×4.5判をカバーするイメージサークルを持っているのでA★645。その他は6×7判をカバーするイメージサークルを持っているのでM★67。特に100SDUFIIは“写真鏡”を謳っているから、こっちの方がしっくりきそう。
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コメント
400mmF4 SDUFII…
なんとなく手持ちで撮ってみるかぁ!みたいな気分が沸いてくるのが不思議です。(^^)
投稿: よしざわ | 2004.12.15 15:54
F6.4とかF6.7とか、中間絞りはカメラレンズっぽくないかも(^^;
投稿: ライナス | 2004.12.15 21:16
67用カメラレンズで下記のレンズがありますね。
●smc PENTAXM★67 400mmF4ED[IF]
まさにツチノコ。でもレンズが10群10枚で値段が倍以上...。
●smc PENTAXM★67 800mmF6.7ED[IF]
125SDP相当ですね。
でもカメラレンズを望遠鏡として使う人はいないですよね(^^;
投稿: No.192 | 2004.12.16 02:12
あらためてカタログを見たら、たしかに同じスペックのものがありますね。しかも破格の高値で(笑)
こうしてみると望遠鏡は安いなぁ。(^^;
しかし、受注生産とはいえ、今だにタクマーレンズ生産してるのね。驚いた。
投稿: ライナス | 2004.12.16 07:54