星座早見アプリ
アプリの紹介などを。
僕は天文少年だった頃から、今の今まで星座早見(盤)を愛用している。
もっとも、とうの昔に星座を覚えてしまっているから、あらためて星座早見を取り出す頻度はそう多くはない。
それでも、「月の出の頃はどんな空だっけな…」とか「オリオン座が昇ってくるのは何時かな…」とか、ちょっとしたイメージ確認が必要な場面はままある。
一昨年末に、遅ればせながらスマホデビューした僕は、SNSや天気・路線案内等、日常用アプリを一通り入れた後、すぐに星座早見アプリを探した。
ところが、僕が求めている星座早見アプリはなかなか見つからなかった。
ARを利用して、かざした方向の星座が判るとか、美麗なグラフィックが売りとか、星座や天体の文字情報が充実しているとか、そういう簡易プラネタリウム的なアプリはいくらでもあった。
が、そうじゃないのだ。僕はただ単に、あの円盤型で、くるくる回して星座の運行&全天の状況が分かる、シンプルでオーソドックスな星座早見盤的アプリが欲しかったのだ。
ARも美麗なグラフィックも大量の文字情報も、僕にはオーバースペックなのだ。
――ありそうでない…。
星座早見アプリはそんなに需要がないのか…!?
国内製では見つけられなかったので、海外製に手を広げ、ようやく見つけたのがこちらのアプリ。
開発元は、オーストラリアにあるAstrovisuals社。長年、良質な星座早見の制作をしている会社のようで、本アプリは、そのデザインを元に制作されたとのこと。
慣れ親しんだ従来の星座早見のように、使い方はシンプルで解りやすく、機能的で、美しくて見やすいアプリになっている。
これこれ。僕が求めていた星座早見アプリは。
もちろん今時のアプリだから、従来の星座早見以上の機能を有している。
- 従来の星座早見では表現できなかった、太陽、月、惑星の位置が表示される。出没時刻もわかる(天王星と海王星を除く)。
- 現在地&現在時刻の星空を表示してくれる(表示は1分毎に更新される)。もちろん、任意の場所の設定や日時指定・移動もできる。
- 従来は、南半球に行く際は南半球用の星座早見を用意する必要があったが、これがあればその必要はない。地球上のどこでも使用可能な星座早見だと言える。
- ナイトモード(赤色モード)あり。近頃は、もうフィールドで星座早見を確認するというシチュエーションはそう多くはないんだけど、やはりこれは嬉しい。
海外製アプリであるがゆえ、すべて英語表記なんだけど、そもそも文字情報が多くないので(星座や星の固有名、太陽・月・惑星名程度)、使用上はまったく気にならない。
簡単な取説ページがあり、ここも英文ではあるが、難しいことは書かれていない(そもそも機能がシンプルなので、取説を読まずとも感覚的に使用できてしまう)。
有料アプリだけど、シンプルな星座早見アプリをスマホに入れて持ち歩きたい方にオススメです。
(※残念ながらiOS版のみで、Android版はありません)
ところで、このAstrovisuals社の星座早見のアートワークには、あの「Sky Atlas 2000.0」や「Uranometria 2000.0」を著書に持つWil Tirion氏が関わっているようだ。
このアプリの星図部分のデザインが、それを踏襲したものになっているみたいなので、もしかしたら、このアプリにもWil Tirion氏が関わっているのかもしれない(未クレジットのため憶測だけど)。
ちなみに、このアプリ使用以前は、普通に紙製の星座早見を使用していた。
フィールドでは天文手帳付属の星座早見を使用。そして、日常用には半自作のものを手帳に挟んで持ち歩いていた。 -≫ ほぼ日手帳用星座早見
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 私を構成する16枚のプログレアルバム(2020.08.02)
- 星座早見アプリ(2018.09.22)
- 続・伝説のスーパーショット(2018.07.29)
- 私を構成する9枚(2016.01.30)
- 20周年+トレヴァー・ラビンのこと(2015.12.25)
「天文」カテゴリの記事
- 星座早見アプリ(2018.09.22)
- 皆既日食2009@武漢(2009.07.28)
- 月の影の下(2009.07.23)
- ほぼ日手帳用星座早見(2009.06.14)
- The World At Night(2008.11.27)